美し松高原ほたるの森の四季
サンショウクイ
スズメ目 サンショウクイ科
2009年6月23日
朝7時半ごろ庭にでたらサンショウクイがすぐ上で鈴を鳴らすような鳴き声でやかましく鳴いていました。
それに羽をバタバタさせてやっと枝につかまる仕草、飛べないような感じに見え、このサンショウクイは幼鳥か・・・と思いました。でも、なぜそんなに鳴くのか様子を見ていて気がつきました。
これは親鳥でひなを守るために飛べないふりをして注意をこちらに引きつける演技をしていたのです。親は命がけで子育てをしているのですね。
近くの茂みを探してみると草の中に1羽のひな(お兄ちゃん)がいました。あちこち探すともう1羽(妹)が側溝に落ちていました。このひなはまだ小さく元気もなく、自力で側溝からでられないようです。
親鳥はエサを何度も草の中でつかまっているひな(お兄ちゃん)にエサを運びますがエサを食べません。
側溝に落ちてるヒナはシダがかぶさって親鳥からは見えません。
親鳥が心配する中そっと側溝から出してやり、もう1羽のひなのすぐそばの石の上に置いてやりました。
水にお腹がぬれたらしく元気がありません。
親鳥はまた草の中にいるヒナ(お兄ちゃん)にエサをもってきましたが食べません。
そのとき石の上に置いたひなが親鳥に向かった鳴き始めました。
隠れてその様子を見ていたら、もう一羽のヒナ(妹)に気がつき親鳥が石の上に降りてきてエサを与えてました。
それからは何度もエサを運んできました。
この2羽はほとんど飛べないひなで雄がエサをせっせと運んでいました。
元気のなかったヒナは2時間ほど石の上でエサをもらっていましたが、羽をバタバタさせてよちよち歩きで移動をし始めました。
しばらくして玄関にでたら石から4〜5メートルばかり離れた薮の中になんとか移動したようです。
よかった よかった これで一安心です。
雌の親は別の元気なヒナにエサを与えていたようです。
こんなチャンスはめったに無いのでひなの写真をしっかり写させていただきました。
写真でお兄ちゃんと妹と書いてますがこれはあくまで想像です。ひなの性別はわかりません。
サンショウクイの親を近くで見るのは初めて。まして、巣立ったばかりのひなを見ることが出来るのは一生に一度あるかどうかです。
この日の早朝に巣立ったのではないかと思います。
この日は夕方まで親鳥が鳴きながら庭でエサをとったりしていたので家の周りにいたようです。
無事に元気に育ってくれることでしょう。
サンショウクイは高い木の上を飛びながら鳴いてることがおおい鳥でこんなに近くで見ることができ、楽しい日になりました。
楽しい動画を写すことができ、この森の自然の豊かさに改めて感激しています。
2009年6月23日撮影
全長 約20cm
背が青灰色、顔からお腹にかけては白っぽい色
夏鳥としてこの森に来ます。