Kさんの鳥便りNo5
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美し松の鳥便り No5 フクロウ 2003

1月8日朝、ミズナラの枝に頭の大きな鳥の後姿、フクロウだ!大好きな鳥だし1年ぶりなのでわくわくする。目を細めて日向ぼっこ、首をぐるっと回し、パラボラアンテナのような顔をこちらに向けると、近くにいたリスはじっと固まる。ゆっくり向きを変えて背に日を当てる。なんとも長閑なフクロウの日向ぼっこは、8時25分から1時間10分に渡り、それに付き合った私は首がすっかり疲れた。デジカメで夫も写真を沢山撮れて大満足。ぬくぬくの室内から、ふくろうを観察できる幸せを感じました。

2000年3月10日、餌台近くのモミの木の後ろにファーと着地したときは、あまりに近くなので(約3メートル)びっくりした。まんまるな目をくりくりさせて、翼を広げた様は可愛くて、写真を撮ることも思いつかず、ただ眺めていた。小鳥が落とすヒマワリを、小さなネズミが食べに来るのでそれを狙ったらしいのですが狩りは不成功でした。

毎年7月になると庭にヒメホタルが飛ぶ、テラスでその幻想的な光を見物していると近くで、フクロウのホホー、ホホッホ、ホッホとお腹にしみるような声がして、とても贅沢な気分です。ところが最近フクロウの声をあまり聞かなくなりました。

声を求めて夜に歩くのだが、空振りばかりです。美し松でもお祭りが8月にあって、祭りの最後に花火を打ち上げるので、そのたびに塒入りした鳥や会場近くでよく見るキツネたちが、さぞ驚いていることと身が縮む思いがしていました。

我家が祭り当番の年に、お願いして花火をやめてもらった。2000年の祝い花火で白鳥が逃げて戻らなかった話しが、マスコミで取り上げられたこともあって、心よく聞いていただけた。庭にシカがよく来て大切にしている植物を食べて行ってしまう。がっかりしている私に夫が「しかたない、先に住んでいたのは彼らなのだから」と、そうです。 素敵な環境にそっと住まわせていただこう。

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