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Kさんの鳥便りNo6

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美し松の鳥便り No6 ベニヒワ  2003

ベニヒワは何故か、きっと美し松で見ることが出来ると思っていました。マヒワの群れにいることがあると聞いていたからです。マヒワは近くの白樺によく群れで来るので、注意深く観察するようにしていましたが、願いはなかなか適いませんでした。
 3月2日朝9時ごろ、夫がベニヒワ雌1羽を餌台近くで見つけて、私を呼んだときには飛び去ってしまいました。実は、2月14日に初めて夫が庭の木にいるベニヒワを見ていたので、今日は是非見たいと思いました。夫の「餌を啄ばんでいったので、必ず又来るよ」の言葉もあり家事をほっぽって、双眼鏡を手に餌台のよく見える場所に陣取ったのです。

10時過ぎ、オオマシコが数羽降りてきた少し後にベニヒワは舞い降りてきました。 額にくすんだ紅色をちょこっと乗せて、くちばしの下は黒く瞳はつぶらで、それは可愛い雌でした。雪の上に落ちた細かい餌を啄ばみ、そのうち慣れたのか餌箱にも入る。

オオマシコ、カワラヒワなどに追い払われても少し避けるだけで又啄ばむ、その日は数回姿を見せ写真も撮りました。たった一羽で行動し、近くに他のベニヒワやマヒワの群れもなく、はぐれベニヒワと呼んだのです。後で写真をパソコン画面でよく見ると腰が白いのです。肉眼でも、飛ぶと背も白く見えます。ひょっとしてコベニヒワ?と思って、詳しい方に写真を見ていただいたのです。検討の結果、腰の白い個体のベニヒワではないのかとのことでした。

毎日彼女は一羽で庭にきます。3月13日、ベニヒワ雌2羽が餌箱にいるのを見つけ写真に撮りましたが、それ以来又1羽で、かわりがわりに来ている様子でもなく、他の鳥と一緒に行動することもなく1羽なのです。

4月1日、初めてウグイスの囀りを聞きオオマシコの数も多くなり一度に18羽いることもあって、帰る日の近く沢山食べて体力をつけるのかと思います。
 ベニヒワは4月13日現在もまだ餌台に来ています。いつまでいるのでしょうか?


 野鳥との出会いはいつも突然で、嬉しい思いをします。

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